危険物甲種の受験資格の条件は?「大学を出なくても受けれる」
ガソリンスタンドで働く場合や、一部の工場で働く場合に利用できる資格として危険物取扱者試験があります。
工業系の資格の中でもかなりの知名度を誇ります。
そんな危険物取扱者試験の最高峰である
危険物取扱者試験甲種の受験方法や受験資格についてまとめてみました。
甲種試験とは?
そもそも危険物取扱者には大きく分けて3種類の階級があります。
以上の3つがあります。
ここでは甲種について触れていきます。
甲種と他の種類との違いには取り扱える危険物の種類に違いがあります。
危険物甲種は全ての危険物について取り扱えるため唯一危険物取扱者の中で受験資格が設けられています。
それでは受験資格を実際に見てみましょう。
受験資格
- 大学等において化学に関する学科等を修めて卒業した者
- 大学等において化学に関する授業科目を15単位以上修得した者
- 乙種危険物取扱者免状を有する者(実務経験2年以上)
- 乙種危険物取扱者免状を有する者
- 修士・博士の学位を有する者
細かな文言についてはこちらをご覧ください。
受験資格詳細
文字だけでは分かりにくいと思いますので詳細についてみていきます。
大学等において化学に関する学科等を修めて卒業した者
この条件が示す人は、大学で化学系の学科を卒業したことがある人です。
つまり大学で実際に危険物を取り扱う上で問題ない程度の教養を身に着けた人が危険物甲種に適している受験可能と考えられます。
大学等において化学に関する授業科目を15単位以上修得した者
こちらの項目も先の条件と同様に大学などの専門機関で取り扱う上で問題がないような教養を持つことを条件としています。
この項目によって、大学在学中に15単位とってしまえば在学中でも受けることが可能になっています。
在学中にとることができれば自分のアドバンテージになると思いますので利用してみましょう。
乙種危険物取扱者免状を有する者(実務経験2年以上)
この項目が示すのは、
大学で化学について学んでいなくても危険物を取り扱う仕事場に、二年以上働くことで受験資格を獲得できるということです。
実際にこの項目を活用して例があります。
高校生でガソリンスタンドでアルバイトをしていて2年バイトしたのち、危険物甲種に受験した人がいます。
このように高校生が在学中でもとることが可能になります。
さらにアルバイトでも実務経験として認められています。
乙種危険物取扱者免状を有する者
この項目が一番多くの人に開かれた受験資格です。
具体的内容は、危険物乙種を4種類取得した人が危険物甲種の受験可能になるといったものです。
しかし4種類の乙種には条件があります。
- 第1類又は第6類
- 第2類又は第4類
- 第3類
- 第5類
以上の乙種を獲得することで受験資格を獲得できます。
この条件により大学に行かなくても働かなくても受験資格が獲得できるようになっており、比較的利用しやすくなっています。
修士・博士の学位を有する者
これは解説する必要がそこまでないとおもいます。
簡単にまとめると
「化学系の大学院に進んでいれば受験資格を認めるよ」
といったものです。
あまり利用できる人は、少ないと思います。
オススメの受験方法
では実際に受けたいと思った時にどの項目で受けるか考えるとほとんど2パターンです。
一つが仕事で使いたいのでまずは2年働いて後々とるパターン。
もう一つが初めから甲種として働きたいので、乙種から獲得していって甲種をとるパターン。
個人的には、乙種からする方がオススメです。
理由としては、甲種の試験内容に乙種の内容も含まれるからです。
つまり乙種から挑むと甲種の勉強時間を短縮できるということです。
注意点
乙種から攻める場合は注意が必要です。
それは乙種は一度に最大でも3種類までしか受けることができないという点があります。
さらに複数同時に受験する場合オンラインで申し込みができないため書面での申し込みになります。
書面での申し込みについてはこちらの記事で紹介しています。
まとめ
ここまで危険物甲種の受験資格について紹介・解説してきました。いかがでしたでしょうか。
危険物甲種を受けたいという気持ちが高まっていただけたら幸いです。
チャレンジしてみましょう。